出会いをくり返すことで得るもの   

 宮野 由美

 

 外出支援にて同じ場所に出かけることはよくあります。お気に入りの店だったり、プールやお風呂等、毎回いつもの所へ出かけます。

 Mさんは、毎週金曜日の夕方からプールへ行きます。体調が悪い時以外は休むことなく、通い続けています。人見知りのMさんですが、続けて通っているとお馴染みになり、スタッフの方から声をかけられるようになりました。初めは緊張していたMさんですが、慣れてくると、笑顔で返すようになりました。今では、ヘルパーが間に入らなくても会話されていることもあります。人混みや、うるさい場所、そして人と話すのが苦手なMさんですが、何度もくり返し通うことによって、繋がることが出来ました。優しく接してくださるスタッフさんに出会えて緊張がほぐれ、いつも笑顔で過ごせることはとてもありがたく思っています。

 Yさんはいつも2人のヘルパーと外出しています。たこ焼きが大好きで、よくたこ焼き屋さんに行きます。

 ある日、とても元気なおじいさんがしている小さなたこ焼き店に行った時、「一つ下さい」と言うと「ありがとう~」ととても笑顔で返事がかえってきました。ヘルパーがお金を払おうとすると、「食べる本人が払わなイカンよ」と言われて、いつもはお金を払ったことのないYさんがおじいさんの顔を見て、千円を渡しました。そして包んでくれるまで待っていました。おじいさんはちゃんとYさんの顔を見て話してくれました。

 帰り際に、「また来て買ってってや」と笑顔で見送ってくれました。それから何度か行きましたが、いつも明るく接してくれます。とても心が温かくなります。

 このようなことばかりではなく、嫌な態度をされることはありますが、出会いをくり返すことでお互いが理解し合えること、これはとても大切にしたいと思っています。