知らないところで知ってもらえている

藤山 雄一

 私がスケジュール的になかなか出かけることが少ないCさんと、ご一緒できたときの話

です。

 Cさんは外出中にコンビニに寄られてからカラオケに行かれるのですが、コンビニのレジに商品を持って行ったときです。Cさんは商品を購入後にレジ袋も購入して利用するのですが、今回私は店員さんにそのことを伝え忘れてしまいました。ですが、店員さんは何事もない様子でレジ袋に入れてくれました。その様子をあっけにとられて見ている「あ、今日はいりませんでしたか?」と言われたので「いえいえ!助かります!いつもありがとうございます」とお礼を言いました。

 カラオケでも同じようなことがありました。その店は、障がい者の介護者は室料が無料になるというありがたい店なのですが、もちろん障がい者であること、そしてその介護者であることを伝えなければ無料にはなりません。ですが店員さんはこちらから詳しく言わずとも慣れた様子で受付をしてくれました。帰りの精算でも受付を担当された店員さんとは別の店員さんが精算ををしてくれましたが、店員さん同士で連携をとっておられるのかスムーズに会計を終えて頂けました。

 こうしてCさんの生活に、私の知らない方々がCさんを知ってもらえていることを私は

うれしく思った次第です。

 さらに別の利用者の方と、小松市外の同じチェーンのカラオケ店に行ったときも、初め

て入店するにも関わらず慣れた様子で受付の対応をしてもらえました。これはおそらく、

普段この地域でも障がい者が頻繁にこのカラオケ店を利用されているからだと思います。

 知らないところで知ってもらえている。これを感じたとき私は障がい者も暮らす社会の

よりよい未来の一端を垣間見ることができたと思いました。それと同時にそれを当たり前

と思わず、地域の皆様への感謝も忘れずにいたいです。