実習を受け入れて、ヘルパーが感じたこと

徳田暖

 

 今年もあんとふるで、知的障害者ガイドヘルパー養成研修の実習生を受け入れました。実習生が同行した時に考えることがあったため、そのことを書かせていただきます。

 今回実習を受けて入れてくれた利用者は、てんかんの発作がある方です。これまでにも何度か実習を受け入れていただきました。活動は順調に進み、最後に買い物をするためにショッピングセンターに向かう車の中で発作が起こりました。安全な場所に車を止めてから、本人の様子を見ました。発作が治まるのを待ち、落ち着いてから、状態を確認。その後、買い物に行くか本人に確認すると、行くという意思表示があったため、向かうことにしました。買い物も普段通りに終え、帰宅しました。

 活動終了後、実習生と今回の実習について話をしました。実習生は、「徳田さんがいることは分かっているが、オロオロしてしまった。どうするべきか分からなかった。」と話されました。それを聞いて、自分も正直なところドキドキしていないわけではないのですが、何度か経験することで、利用者の安全を確保すること、またその後に安心して行動できることを心がけられるようになったなと思いました。そのことを伝えながら、改めて自分自身にも言い聞かせていました。

 

 数年間ヘルパーとして活動して、同じ利用者と出かけることも多く、慣れてくる部分はあります。ただ、同じ利用者で、同じような行動でも、その時々で感じ方は違うことを考え、利用者にとって何が良いのかを考えなければと思いました。慣れてきたことで馴れ合いにならないように、良い意味でドキドキを持ったまま、信頼関係を作りたいなと思いました。